ポーン対ルーク? 小兵連なる横浜F・マリノスvs巨塔率いるサガン鳥栖

スタートに明暗が別れた2チームの対戦。横浜F・マリノスは開幕2連勝、3節も前年王者と引き分けるという好調な滑り出しをしました。対して、サガン鳥栖は開幕から3試合無得点で3連敗、前節ようやく初勝利をおさめました。
スタートダッシュに差があったとはいえ、前節はそれまでとは逆の結果を残しているだけに、今節どちらに転ぶか見ものですね。

前節、今季リーグ戦初黒星、なおかつ無得点と、大分トリニータに完敗を喫した横浜F・マリノス。シュート数、ホール支配率、パス数、パス成功率どれをとっても相手を上回ってはいました。しかし、要所要所を大分トリニータに抑えられ得点を獲ることができず、ミスを突かれ失点してしまったという印象です。こういった状況をいかに打開するかと言うのが今節の課題になるでしょうから、ポステコグルー監督がどのような答えを出してくるのか楽しみです。

サガン鳥栖は前節今季初得点、初勝利を飾りました。それまで全くと言っていいほど結果が出ていなかっただけに、好転への材料にしたいところでしょう。今やサガン鳥栖といえば、フェルナンド・トーレスと言っても過言ではないでしょう。しかし、いまのところ彼本来の力を示せているとは言えない状況です。しかも、前節で右足の外側を痛め、今節の出場が危ぶまれています。それを救ったのが新加入のイサック・クエンカでした。彼の活躍が今節のひいては今後のサガン鳥栖の行方を左右するのは間違いありません。

2-0くらいで横浜F・マリノスの勝利と予想します。

以下真面目に書きます。

試合情報

2019明治安田生命J1リーグ第5節 横浜F・マリノスvsサガン鳥栖
2019年3月29日金曜日に行われる一戦。横浜の夜に金Jがやってくる。
ともに結果がほしい一戦です。
好調ながら前節大分トリニータに無得点で破れた横浜F・マリノスとクエンカの活躍で辛くも今シーズン初勝利を上げたサガン鳥栖の対決になります。
チームスタイルが全く異なる両チームだけにどのような展開になるか見ものです。

横浜F・マリノスは好調を取り戻せるか?

前節の結果を受けて、どのような修正を施したかが鍵になるでしょう。
というのも、大分トリニータの戦い方をケーススタディとして各チームは横浜F・マリノス対策を敷いてくると考えられるからです。

データから見た限り、前節の大分トリニータ戦で勝敗を分けたのは『走り』だろうかと思います。横浜F・マリノスも大分トリニータも走行距離、スプリントが多いチームです。この試合では横浜F・マリノスが118.262km 186回で、大分トリニータが120.034km 204回と大分トリニータが上回っていました。
横浜F・マリノスのサッカーはボールも人もよく動くサッカーです。ひるがえって考えれば、選手がスペースに走り込まなければパスが出て来ることはないし、パスが出てくることが期待できなければ走ることはできないということになり機能不全を起こしてしまいます。これは鶏が先か卵が先かと言うような問題です。どのように改善を図るか楽しみです。

ちなみに、横浜F・マリノスはショートパスからの得点が多く、サガン鳥栖はショートパスからの失点が多いという結果です。(まだ4試合分なのであまり参考にならないかもしれませんが)このことからも組織として、いかにボールと人を動かせるかがポイントになるのは間違いありません。

前節ハイライト


サガン鳥栖は復調の兆しをつかめるか?

前節勝利したものの状況が良いとは言えないように思えます。エースのフェルナンド・トーレスは怪我、センターバックの高橋祐治も出場停止という状況は非常に難しい状況です。

シュート数・ゴール数がリーグワーストで、パス数もワースト2位。横浜F・マリノスはこれらの数値がリーグトップクラスであることを考えると、やはり横浜F・マリノスに攻め込まれる展開が予想されます。そう考えたときに、やはり守りの要の高橋祐治と、数少ないチャンスを決めきる能力を持つフェルナンド・トーレスが欠けることになってしまえば厳しい戦いになることは容易に想像できます。
失点が少ないとは言えないサガン鳥栖守備陣が横浜F・マリノスの猛攻をどれだけ耐えることができるかがポイントになってくるでしょう。

そして、もう一つのポイントは、新加入のイサック・クエンカです。前節、途中出場でデビューを飾ると、試合終了間近に値千金の決勝点をマークしました。短い時間でも仕事ができることを証明した形になります。サガン鳥栖に生命線は、このイサック・クエンカをいかに活躍させるかにかかってくるでしょう。

前節ハイライト

前回の対戦

2018明治安田生命J1リーグ 第20節 2018年11月24日(土)
ベストアメニティスタジアム 入場者数:19,187人

サガン鳥栖 2 - 1 横浜F・マリノス

          伊藤翔 (29′)
金崎夢生 (71′)
フェルナンド・トーレス (78′)

対戦成績

過去のリーグ戦戦績は横浜F・マリノスからみて7勝6敗1分と勝ち越しているもののほぼ五分。
得失点は横浜F・マリノスからみて15得点14失点とこちらもほぼ五分になっています。

ちなみに、昨シーズンはサガン鳥栖がシーズンダブルを記録しています。